血液型がA型な私は、家計簿にこだわりを持っている。
大阪で一人暮らしをスタートした頃から、収支を管理する欲望を抱き始め、ノートなんかに手書きでまとめる面倒な家計簿ではなく、パソコンで作成し、データとして管理が出来る家計簿を色々試してきた。特にポイントの貯まるクレジットカードを多用するので、現金以外も含めた資産を管理が出来る家計簿を使ってきた。
一番最初に使ったのは「うきうき家計簿」というソフト。フリーソフトにも関わらず、基本的な機能を押さえた、使いやすいソフトだった。ただ、レシートが溜まってしまう家計簿特有の欠点は残り、半年で使用を諦めてしまった。
次に使ったのは Microsoft の「Money Plus」というソフト。価格が12,000円もするソフトで、家計簿は節約するのが目的なのに本末転倒だとは思ったが、思いきって買ってみた。「Money Plus」は大手銀行やカード会社と連携しており、各種取引明細をオンラインで自動的に取り込める先進的な機能を持ったソフトだった。さらに、日々の株価と連動し投資資産の収益が分かる機能もあった。クレジットカードに関しては入力要らずになり、個人資産を管理する満足を得て、続けることが出来た。アップデートの度に買おうと決めていた。しかし、Microsoftは販売不振から開発を中止し、09年に販売を中止してしまった。
その後、そのようなソフトは日本では生まれず(欧米では個人の資産管理が重要視されており、Microsoftよりも良いソフトは沢山ある)、私も諦めていた。
しばらくすると「iPhone」が登場する。当然私は飛びついた。
「Money Plus」のような超高性能アプリは無いにしろ、300円程度で買える家計簿アプリが山のように出回った。月単位で使ったことがあるアプリだけでも4つはある。その中で使い続けられたのが「アクティブマネー Pro」だ。このアプリは突出した機能はないものの、なくてはならない基本機能が全て網羅されていた。取引明細をダウンロードする機能はもちろん無いが、そこはiPhoneの強みで、現金でもカードでも支払った瞬間に手元で記入出来るのが続けられた要因だ。
しかし、「アクティブマネー Pro」は結局はiPhoneのローカルの中だけで完結しているソフトだった。カードの入力に関して言うと、明細をダウンロード出来るソフトとは違い、時々カード会社の明細を見ながら、自分の入力したカードの支出が正しいかどうかをチェックする必要があったのだ。非常に面倒だった。レシートが財布の中に溜まるようになっていた。
時代は進化し「クラウド」が注目されるようになる。世の中にはTwitterから入力出来る!とかクラウドならではの家計簿が増えてきていた。私は完全に「アクティブマネー Pro」に飽きてしまっていた。
そんなある日、Googleの検索窓に「家計簿」と入れて検索すると、一番上の広告に目がいった。
「入力いらずの全く新しいネット家計簿」
入力が要らないということは、明細ダウンロードか?と気になり、クリックしたのが現時点で最高に楽だと思われる「OCN家計簿」との出会いだ。
「OCN家計簿」の凄いところは、取引明細をダウンロードするのではなく、明細を「クラウド化」したところだ。明細を取り込んだ家計簿をどんな端末からでも見られるようになっている。iPhoneからでもPCからでも、いつでも家計簿をチェック出来る訳だ。
実は、同様のサービスはソニー銀行もやっている。私はソニー銀行に口座を持っておりOCN家計簿の前から知っていた。なぜ使わなかったかと言うと、銀行やカードの取引は自動化出来ても、現金の収支はどうするの?という問題が発生するからだ。現金の入力を行うためには、ソニー銀行のネット口座にログインした上、ブラウザから入力しなければならない。それは面倒である。
ちなみに、銀行やカード会社の明細ダウンロードという連携部分は、アカウント・アグリゲーションサービス「Agurippa」という所(NTTの関連会社)が運営しているので、ソニー銀行もOCN家計簿も全く同じと言って良い。
ここからが重要だ(やっとです。すいません)。
ソニー銀行とOCN家計簿の圧倒的な違いは、その現金の入力部分にある。OCN家計簿は、iPhoneアプリ「Zaim」と連携し、Zaimに入力した現金収支を自動的に取り込んでくれる。そうすれば、OCN家計簿自体の操作はほとんど不要になり、必要なのは「Zaim」への入力だけになる。これは凄いことだ。
つまりこういうこと(出典:OCN家計簿さん)
現金もカードも銀行口座も、全て自動的に「OCN家計簿」に集まり、収支や資産推移、予算との比較を行うことが出来るのである。
まだ使い初めて1ヶ月なので、最終的な結論ではないが、本当に楽だし、無料なので、オススメしたい家計簿と言えると思う。今後の進化が楽しみなサービスだ。ただし、下記問題点を紹介しておく。
①OCN家計簿のデータ保持期間は3年間。
(やはりクラウドの限界か?と思えてしまう。半永久的であって欲しい)
②データ一括エクスポート等が無いので、エクセルを使った独自の分析が出来ない。
③Zaimには収支の入力しか出来ず、残高は管理出来ない。
(つまり、財布の残高とZaimの残高を比較して、入力し忘れをチェック出来ない)
④夜にアクセスすると、混み合っていると言われ、アクセス出来ないことがある。
⑤1月31日時点でZaimはAndroidをサポートしていない。
(作者はサポートの方針を明言しているので期待)
そんな問題点はあるものの、まずは半年間、試してみようと思う。
【リンクまとめ】
・OCN家計簿
・アカウント・アグリゲーションサービス「Agurippa」
・Microsoft Money Plus sunset delux(オンライン連携を削除した無料版)
・Zaim
大変興味深く読まさせて頂きました。
返信削除その後OCN家計簿はいかがでしょうか?
ちなみに、ブログ自体もとても面白いですね!
コメントありがとうございます。
削除もちろん使い続けています。
ソニー銀行で実現しているポイント計算のサービスも欲しいですね。