金融機関の口座情報を自動的に取得して、家計簿を簡単に作れる「マネー管理サービス」だ。以前からあるサービスだが、iPhone等のスマホを活用して、現金の入出金管理も簡単に行うことで、「続けられる」総合的な資産管理を行えるようになっている。
このブログでも紹介した「OCN家計簿 + Zaim」はその分野で有名だが、最近はこの分野に魅力的なスタートアップも現れている。
当ブログの過去記事
楽な無料家計簿、「OCN家計簿」の凄さ。マネー管理サービスのニュース記事
マネー管理アプリのMoneytree、DGインキュベーション等から1億5,000万円を調達
マネー管理のZaimがクックパッドから4,200万円の資金を調達
私は1年以上OCN家計簿にお世話になっている、生粋の家計簿好きだ。マネー管理サービスが盛り上がってきたところで、最近現れた「Moneytree」とはどんなもんか?実際に使ってみて、その使い心地をOCN家計簿チームと比較してみた。
【入力デバイス(項目1・2)】
まずは入力できるデバイスについて。OCN家計簿はZaimとの連携によって、現金の管理をマルチデバイスで入力できるが、口座管理はWEBからしか出来ない。資産がどうなっているのかすぐにチェック出来ないのは不便だ。対して、MoneytreeはiPhoneのみという縛りはあるものの、見たい時にサッと見れて、編集できる強みがある。
【対応サービス(項目3・4・5)】
いつも使っている銀行口座やクレジットカードが登録できないと意味が無い。Moneytreeの課題は、証券会社に対応していないことだ。株等の運用をしている人は、その結果を資産に反映できない。両者に対応サービスの数で大きな開きがあることに注意しよう。
【料金(項目6・7)】
両方のサービスともに料金は無料だ。ありがたい!ただし、MoneytreeのFAQには、現在は公開キャンペーン中という旨が明記されていることに注意したい。OCN家計簿もプレミアムサービス等を検討しているのは明らかだが、現時点では過去履歴が3年間という制限があるものの全サービスを無料で使える。
【その他(項目8~15)】
細かいところだが、気になるところを説明していこう。
①「予算管理」。やはり、出て行くお金を減らすのが家計簿の主目的なわけで、予算を決めてそれを超えないようにやりくりすることが重要だと思う。その予算管理のないMoneytreeは痛い。
②「飲み会幹事対応」。これは飲み会の幹事でカード払いをした時に、その金額を修正して、自分の支払い分だけにできるかどうかだが、Moneytreeは対応していない。すべて自分の支出と計算されてしまう。
③「カードの未確定れるた処理」。これはOCN家計簿の問題点だが、カード会社の未確定情報を素早く取り込めるのはメリットだが、確定後の情報が未確定と重複して取り込まれるため、どちらかを手作業で削除する必要がある。その点、Moneytreeはシンプルなサービスなので、そういう煩わしさはない。